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PDF のバージョン
PDF ファイルのプロパティを見ると、「概要」タブに「PDF のバージョン」があります。
PDF ファイルをプログラムで扱う時には、この「PDF のバージョン」は非常に大事になります。
理由
- Acrobat アプリケーションではPDFバージョンによっては扱えない「PDF のバージョン」が存在する為です。
- Acrobatアプリケーションがインストールされている環境によっては、処理できないPDFが発生する場合があります。
Acrobat 5 環境で「1.7,Adobe Extension Level 8 Acrobat X(10)互換」のPDFを開こうとすると以下のメッセージが表示されます。
Adobe Acrobat この文書をひらくときにエラーが発生しました。ファイルが壊れています。修復できませんでした。
PDF のバージョン
PDF Version
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Acrobat 互換
|
---|---|
1.0
|
Acrobat 1
|
1.1
|
Acrobat 2
|
1.2
|
Acrobat 3
|
1.3
|
Acrobat 4
|
1.4
|
Acrobat 5
|
1.5
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Acrobat 6
|
1.6
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Acrobat 7
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1.7
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Acrobat 8
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1.7,Adobe Extension Level 3
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Acrobat 9
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1.7,Adobe Extension Level 8
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Acrobat X (10) ,
Acrobat XI (11)
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2.0
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※2017/7/28にISO(国際標準化機構)がリリース。
|
上記の様に
- Acrobat 9 は1.8 では無く、
「1.7,Adobe Extension Level 3」 - Acrobat X (10) は1.9 では無く、
「1.7,Adobe Extension Level 8」 - Acrobat XI (11) はAcrobat X (10) と同じ
と表現します。
注意
- Acrobat 8 がAcrobat 9 互換のPDFバージョン「1.7,Adobe Extension Level 3」のPDFファイルのプロパティを表示すると「1.8」と表示します。
Acrobat X 互換のPDFバージョン「1.7,Adobe Extension Level 8」も「1.8」と表示します。
つまり、下位バージョンのAcrobat が上位バージョンのPDF互換ファイルを開く時は正確にPDFバージョンを表示出来る訳では無い事に注意が必要です。
参照
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