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機能
PDFをカイロ出力デバイスを使用して PNG、JPG、PDF、PS、EPS、SVGに変換します。
カイロ( cairo )とはベクタ形式の画像を表示するためのグラフィックスライブラリです。
Help の内容
001 >pdftocairo --help
002 pdftocairo version 0.45.0
003 Copyright 2005-2016 The Poppler Developers - http://poppler.freedesktop.org
004 Copyright 1996-2011 Glyph & Cog, LLC
005 Usage: pdftocairo [options] <PDF-file> [<output-file>]
006 -png : generate a PNG file
007 -jpeg : generate a JPEG file
008 -tiff : generate a TIFF file
009 -tiffcompression <string>: set TIFF compression: none, packbits, jpeg, lzw, deflate
010 -ps : generate PostScript file
011 -eps : generate Encapsulated PostScript (EPS)
012 -pdf : generate a PDF file
013 -svg : generate a Scalable Vector Graphics (SVG) file
014 -print : print to a Windows printer
015 -printdlg : show Windows print dialog and print
016 -printer <string> : printer name or use default if this option is not specified
017 -printopt <string> : printer options, with format <opt1>=<val1>[,<optN>=<valN>]*
018 -setupdlg : show printer setup dialog before printing
019 -f <int> : first page to print
020 -l <int> : last page to print
021 -o : print only odd pages
022 -e : print only even pages
023 -singlefile : write only the first page and do not add digits
024 -r <fp> : resolution, in PPI (default is 150)
025 -rx <fp> : X resolution, in PPI (default is 150)
026 -ry <fp> : Y resolution, in PPI (default is 150)
027 -scale-to <int> : scales each page to fit within scale-to*scale-to pixel box
028 -scale-to-x <int> : scales each page horizontally to fit in scale-to-x pixels
029 -scale-to-y <int> : scales each page vertically to fit in scale-to-y pixels
030 -x <int> : x-coordinate of the crop area top left corner
031 -y <int> : y-coordinate of the crop area top left corner
032 -W <int> : width of crop area in pixels (default is 0)
033 -H <int> : height of crop area in pixels (default is 0)
034 -sz <int> : size of crop square in pixels (sets W and H)
035 -cropbox : use the crop box rather than media box
036 -mono : generate a monochrome image file (PNG, JPEG)
037 -gray : generate a grayscale image file (PNG, JPEG)
038 -transp : use a transparent background instead of white (PNG)
039 -antialias <string> : set cairo antialias option
040 -icc <string> : ICC color profile to use
041 -level2 : generate Level 2 PostScript (PS, EPS)
042 -level3 : generate Level 3 PostScript (PS, EPS)
043 -origpagesizes : conserve original page sizes (PS, PDF, SVG)
044 -paper <string> : paper size (letter, legal, A4, A3, match)
045 -paperw <int> : paper width, in points
046 -paperh <int> : paper height, in points
047 -nocrop : don't crop pages to CropBox
048 -expand : expand pages smaller than the paper size
049 -noshrink : don't shrink pages larger than the paper size
050 -nocenter : don't center pages smaller than the paper size
051 -duplex : enable duplex printing
052 -opw <string> : owner password (for encrypted files)
053 -upw <string> : user password (for encrypted files)
054 -q : don't print any messages or errors
055 -v : print copyright and version info
056 -h : print usage information
057 -help : print usage information
058 --help : print usage information
059 -? : print usage information
Highlight:プログラミング言語のソースコードを構文で色分け (GUI編)
形式
pdftocairo [options] PDF-file [output-file]
- options : オプション。複数の組み合わせ可能。
- PDF-file : 入力のPDFファイル名
- output-file : 出力する画像ファイル名
保存先フォルダもココで指定できます。相対、フルパスもOK。詳細は後で。
各区切りは1つ以上の半角の空白です。
Options
各オプションはオプション文字列の前にハイフン「-」、そしてオプション名です。更に値が続く場合は1つ以上の半角の空白を入れてから、値を入れます。複数のオプションを連続で入れる時も1つ以上の半角の空白を入れて連続させます。
例:
-f 1 -l 10
-png
PNGファイルを生成します。
-jpeg
JPEGファイルを生成します。
PDFファイルを生成します。
-ps
PSファイルを生成します。
-eps
EPSファイルを生成します。EPSファイルには1つだけ画像が含まれるので、複数ページのPDFファイルでこのオプションを使用する場合は、(1頁のみの)ページを指定する -f(開始頁) と -l(終了頁)オプションを使用する必要があります。ページサイズのオプション(-origpagesizes、-paper、-paperw、-paperh)はこのオプションと一緒に使用することはできません。
-svg
SVGファイルを生成します。
-f number
変換対象にする最初のページ番号を指定します。
-l number
変換対象にする最後のページ番号を指定します。
-o
奇数番号のページだけを対象に生成します。
-e
偶数番号のページだけを対象に生成します。
-singlefile
最初のページだけを書き込み、桁を追加しません。
-r number
画像ファイル(またはベクトル出力でラスタライズされた領域)のインチ単位のピクセル数で X と Y の解像度を指定します。デフォルトは150 PPIです。
-rx number
画像ファイル(またはベクトル出力でラスタライズされた領域)のインチ単位のピクセル数で X の解像度を指定します。デフォルトは150 PPIです。
-ry number
画像ファイル(またはベクトル出力でラスタライズされた領域)のインチ単位のピクセル数で Y の解像度を指定します。デフォルトは150 PPIです。
-scale-to number
scale-to * scale-to のピクセルボックスに収まるために各ページを拡大縮小します。(PNG/ JPEG のみ)
-scale-to-x number
scale-to-x ピクセルに収まるために水平方向に各ページを拡大縮小します。(PNG/ JPEGのみ)
-scale-to-y number
scale-to-y ピクセルに収まるために垂直方向に各ページを拡大縮小します。(PNG/ JPEGのみ)
-x number
ピクセル(画像出力)またはポイント(ベクトル出力)でトリミング領域の左上隅の x 座標を指定します。
-y number
ピクセル(画像出力)またはポイント(ベクトル出力)でトリミング領域の左上隅の y 座標を指定します。
-W number
ピクセル(画像出力)またはポイント(ベクトル出力)でトリミング領域の幅を指定します。(デフォルトは0)
-H number
ピクセル(画像出力)またはポイント(ベクトル出力)でトリミング領域の高さを指定します。(デフォルトは0)
-sz number
ピクセル(画像出力)またはポイント(ベクトル出力)でトリミングの正方形のサイズを指定します。(-W と -H オプションを設定)
-cropbox
ファイルを生成するときにメディアボックスではなく、クロップボックスを使用します。
-mono
モノクロファイルを生成します。(PNG のみ)
-gray
グレースケールファイルを生成します。(PNG と JPEG で)
-transp
Use a transparent page color instead of white (PNG only).
白の代わりに透明ページの使用します。(PNG のみ)
-icc icc-file
出力プロファイルとして指定されたICCファイルを使用します。プロファイルはPNGファイルに埋め込まれます。(PNGのみ)
-level2
レベル2のPostScriptを生成します。(PSのみ)
-level3
レベル3のPostScriptを生成します。遮光パターンとマスクされた画像を追加したレベル2の機能を可能にします。これがデフォルトの設定です。(PSのみ)
-origpagesizes
さまざまなページサイズや向きを持ったファイルを生成します(PSとPDFのみ)。各ページのサイズはPDFファイルの元のページと同じです。出力がPSの場合、ファイルは各ページのサイズを指定する %%DocumentMedia と %%PageMedia DSC コメントが含まれています。PDFファイルの各ページが定義されている用紙サイズを持っている限り、-paper, -paperw, 又は -paperh 介したページサイズのいずれの指定も無視されます。
-paper size
"手紙", "リーガル", "A4", 又は "A3"のいずれかの用紙サイズを設定します(PS、PDF、SVGのみ)。これはPDFファイルで指定されたサイズに一致する用紙サイズが設定されている"match"に設定することができます。PDFファイルがページサイズを定義している場合は -origpagesizes オプションはこの設定を上書きします。
-paperw size
ポイントで用紙幅を設定します(EPS、PDF、SVGのみ)。PDFファイルがページサイズを定義している場合は -origpagesizes オプションはこの設定を上書きします。
-paperh size
ポイントで用紙の高さを設定します(EPS、PDF、SVGのみ)。PDFファイルがページサイズを定義している場合は -origpagesizes オプションはこの設定を上書きします。
-nocrop
デフォルトで出力はPDFファイルで指定されたクロップボックス(CropBox)にトリミングされます。このオプションはそのトリミングを無効にします。
-expand
紙に記入する用紙よりも小さい PDF ページを展開します (PS、PDF、SVG のみ) 。既定ではこれらのページは拡大縮小されません。
-noshrink
紙よりも大きいPDFのページを拡大縮小しないでください(PS、PDF、SVGのみ)。デフォルトでは紙よりも大きいページが収まるように縮小しています。
-nocenter
デフォルトでは(任意の拡大縮小後の)紙よりも小さいPDFのページは紙を中心としています。このオプションはそれらの代わりに紙の左下隅に整列させます。(PS、PDF、SVGのみ)
-duplex
%%IncludeFeature の追加 : ポストスクリプトファイルへ *Duplex DuplexNoTumble DSCコメント(PSのみ)。これは二重化を有効にするプリントマネージャに通知します。
-opw password
PDF ファイルのオーナーパスワードを指定します。すべてのセキュリティ制限をバイパスします。
-upw password
ユーザーパスワードを指定します。
-q
任意のメッセージやエラーを出力しません。
-v
著作権とバージョン情報を表示します。
-h , --help
使い方の情報を表示します。
終了コード
pdftocairo ツールは次の終了コードを返します。
- 0 : エラー無し
- 1 : 入力PDFファイルを開く時にエラーが発生した
- 2 : 出力ファイルを開く時にエラーが発生した
- 3 : 入力PDFファイルのアクセス権に関連するエラーが発生した
- 99 : その他のエラー
VBA関数からの起動
以下のVBA関数を利用してPoppler の pdftocairo.exe をコマンドライン起動できます。
備考
- テストが大変!
動作確認の環境
- Windows 10 64bit Pro
- Microsoft Office 2007 Excel 32bit
< Poppler へ戻る >
サイトを拝見させて頂いています。
OS Windows7でコマンドラインからpdftocairoを使っています。複数のpdfファイルをまとめてjpegに変換する場合にワイルドカードが使えたらと思ったのですがうまくワイルドカードは使えませんでした。良い方法がないでしょうか。ご教示願います。
中野さん はじめまして。
いろいろコマンドラインの方も駆使したら出来るのか?と試してみましたが、無理でした。
ワイルドカードと言う感覚は、コマンドラインの入力ファイルの部分には無いみたいです。
アスタリスク"*"が使える場合が有りますが、対象になるファイルが2つ以上存在するとエラー扱いになるみたいです。
よって、複数のファイルを指定するワイルドカードは使用できないと判断できます。
事前に複数のPDFを1つに結合するという事も出来ますが、処理時間等の問題が出ると思われます。
1ファイルずつ処理するしかないと思われます。
以上、ご返答させていただきます。
管理人様
ご丁寧に指導頂き、ありがとうございました。
時間は掛かりますが、PDFを一端1つのファイルにしてからpdftocairoを使うことにしました。時間が出来たらperlでプログラムからpdftocairoを実行することで複数ファイルを処理できるか、再度トライしたいと思います。
中野さんへ
一応、道は見えた、みたいですネ。 v(^_^)